友人の転職

前職の元同僚が転職先を決めたという。だが、そこは、2ch情報システム板でも勇名を馳せ続けている*1、ブラックさを誇る企業。当方も若かりし頃転職の内定を得た*2。内定後に聞いた話を考えるに、典型的なブラックだったであろうと思われる会社である。

前職の会社に対しては、不満もいくらかあったが、SI業界の一次請けとして見れば、格段に悪い訳ではなかったというのが私の認識である*3。 確かに、彼は決してポジションに恵まれたとは言い難く、そこに対する不満は根強かったのだと思うし、理解もできる。 だが、一次請けにいるというだけで、SI業界全体を見渡した時、そのポジションは下位に連なるN次請け(N>1)よりはずっと恵まれた環境にある。そのことを彼がきちんと理解しているのかどうか、不安がある。

という話を、彼と話す機会があったのでしたのだが、聞く耳は持ってもらえなかった。 どう言えば良かったのか、そもそも話すべきだったのか、話す意味があったのか、今でも迷う。

彼の転職先は、元は二次請け専門の企業であった。今は一次請けメインである、と彼は聞かされたと言う。 ところで、この業界の満足度は概ね契約階層と強い相関がある。そして、彼が内定した会社の某転職口コミサイトでの評点は、前職会社と比べて明らかに低い*4。この評点は、明らかに他の大手二次請け企業と同レベル。

何より、彼と直接話をして、彼が、入社後の自分の業務イメージを描けているようには思えなかった。言語化できないがイメージは認識できている、という風でもなかった。それが、彼と話した後、「あいつ大丈夫かな」という不安を強くした、最大の理由であった。 先の自分の転職もそうだし、前職の別の後輩がフリーになるというという話を聞いた時も心配はしなかった。彼らは、その点はしっかりしていたから。

自分の不安が的外れで、彼の転職後の仕事が巧く回ってくれることを祈る。

*1:尚、同社のスレはすごい勢いでコピペが繰り返されており、同社に対する怨恨or執着の深さを伺わせる。

*2:前々職会社への転職時。最終的には入社しなかった。

*3:格段に良い訳でもない。要するに並

*4:5段階で1ポイント以上低い